検査について(胃・大腸)

胃の検査

胃の検査には、
1. 胃内視鏡検査
2.
胃X線透視検査
の2種類があります。当院では、そのどちらも行っております。
福岡市居住の40歳以上の方は、福岡市医師会が実施している胃がん個別検診を利用して、上記の胃の検査を受けることもできます。その場合の検診料金は1800円です。詳しくは受付窓口にてお尋ねください。
胃内視鏡検査
当院では検査の際に安定剤を使用することも可能ですので、ほとんど苦痛を感じることなく内視鏡検査が受けられます。直接胃の中を見て調べますので、胃X線透視検査に比べて、より精密な検査ができます。まずは胃内視鏡検査を受けられる事をおすすめします。 検査時間は10分前後ですが、検査後20〜30分程度、はっきり眼が醒めるまで休んでいただきます。それでも多少安定剤の作用が残りますので、検査直後の車の運転は避けて下さい。 できればご自分で車を運転してのご来院は御遠慮下さい。
胃内視鏡検査ご希望の方
検査前日の夜9時以降は、固形物の食べ物は摂らないで下さい。水分は摂られても構いません。 検査当日は、水、ポカリスエットなどは飲まれてもよいです。但し、牛乳、みそ汁など濃い飲み物は避けて下さい。 常用してある薬は、当日検査前には服用しないで下さい。
胃X線透視検査
造影剤 (バリウム)を飲んでいただき、胃の中をX線で調べる検査です。この検査でも胃の中の状態はある程度わかりますが、やはり胃内視鏡検査の方がより詳しく検 査できます。どうしても胃カメラによる検査が苦手だという方以外は、胃X線透視検査よりも胃内視鏡検査をお勧めします。
胃X線透視検査ご希望の方
検査前日の夕食は、軽めで消化の良い物にして下さい。夜9時以降は、水分摂取はかまいませんが、固形物の食べ物は摂らないで下さい。 検査当日は絶飲食となります。

大腸の検査

最近食事の欧米化に伴って、大腸ポリープや大腸がんが増加しています。大腸ポリープのほとんどは腺腫などの良性の腫瘍ですが、そのまま放置しますと次第に大きくなり一部が癌化することもあります。大腸癌も早期であれば、手術せずに内視鏡で治療することもできます。そのほか、クローン病、潰瘍性大腸炎などの特殊な大腸の病気も、大腸の検査でしばしば見つかります。
福岡市居住の40歳以上の方は、福岡市医師会が実施している大腸がん検診を利用して、検便による大腸がん検診を受けることもできます。 その場合の検診料金は500円です。詳しくは受付窓口にてお尋ねください。
大腸がんの早期発見と早期治療のために
検便による大腸がん検診が全国的に行われております。検診で陽性の方の数パーセントに大腸癌が見つかります。検診で陽性の方は必ず大腸の精密検査を受けて下さい。
40才以上の方は、検診結果が陰性の場合でも、一度は大腸の内視鏡検査を受けられる事をおすすめします。大腸ポリープや大腸癌の中には検診で陽性にならない場合もあります。また、出血などの自覚症状も病気の初期には出現しないからです。
大腸の検査も胃の検査と同じように、内視鏡で直接腸の中をみる内視鏡検査と、肛門からバリウムを入れてX線で透視する注腸X線検査の2種類があります。 胃の検査と同様、内視鏡検査の方が主流ですが、大腸内視鏡検査の方が、より高度な技術を必要とします。また苦痛なく見逃しがないように検査を行うためには高度な技術と豊富な経験が必要ですが、当院はその点高い評価を得ております。ただし、胃と違って大腸は長く、曲がりくねっているために、死角になって内視鏡では見にくい場所があります。また、患者さんによっては、大腸の一番奥まで内視鏡を入れて検査することが難しい場合もあります(開腹手術をされた方など)。そのため大腸では内視鏡検査とX線検査とをうまく組み合わせて、より精密な検査を行う事が大切です。
大腸内視鏡検査について
必ず予約が必要です。検査前には必ずご来院いただき、診察や検査日の予約などを行っていただきます。その際、検査のための下剤を処方いたします。
検査の手順
検査前日
食事は消化の良いものを軽めに摂って下さい。夜8時に錠剤の下剤を服用していただいた後、900mlの水薬(下剤)をゆっくりと(約1時間かけて)飲んでいただきます。
検査当日
検査の約2時間前に900mlの水薬(下剤)を飲んでいただきます。
検査説明
詳細は、検査前の来院時に説明書を差し上げますので、それに従って下さい。
当院では検査の際に安定剤を使用することも可能ですので、ほとんど苦痛を感じることなく内視鏡検査が受けられます。検査時間は20分前後ですが、検査後20〜 30分程度、はっきり眼が醒めるまで休んでいただきます。それでも多少安定剤の作用が残りますので、検査直後の車の運転は避けて下さい。できればご自分で車を運転してのご来院は御遠慮下さい。
大腸内視鏡検査でポリープが見つかった場合
小さなポリープの場合、切除する必要はありませんが、ポリープの一部をとって顕微鏡で調べる生検を行い、 がん細胞がないかどうかを確認します。 がんでない場合には、通常1〜2年後に内視鏡で再検査を行えば十分です。
大きなポリープの場合、通常ポリープの一部をとって顕微鏡で調べる生検を行い、がんの有無を確認した後に、日を改めて内視鏡下にポリープを切除します。
ポリープを切除した場合には、数日間の入院が必要です。